シンガポール英語集中講座のすすめ

世界一安全で教育水準の高いシンガポール。成長著しい東南アジアの中心として飛躍的な発展を続けるシンガポールに、ビジネスや観光だけでなくハイレベルな教育を目指して今世界中から多くの人々が集まっています。
シンガポールでの3年間の駐在中、インター校に通った中高生の子どもの英語力を現地の授業についていけるレベルにするために見つけた教育効果の高い語学学校を、帰国後、日本の中高生にも紹介したいと思い短期留学を企画しました。今年はこれまでとは異なるツアーです。英語の勉強は日本からでもできます。次回のツアーのご案内はこちらをご覧ください。

地方に外国人観光客を

シンガポール留学後、夫のふるさとの栃木県にある、鬼怒川へ温泉旅行をしました。

本当に料理が美味しくて、ホテルは安く、温泉では肌がツルツルになり大満足でしたが、少子高齢化に伴う地方経済の衰退は目を覆うほど。電車もがらがらで、このまま放っておいては廃線になってしまうと心配になりました。

地方には観光資源がたくさんあります。宝の持ち腐れになる前になんとか外国人観光客を呼び込めないものかと思いました。

トリップアドバイザーの外国人にレビューを見てみると、でてくる、でてくる、「英語の案内が全くない!」「駅で迷った」という不満。それなら観光地の案内を友達と英語、中国語、韓国語にも訳そう、と決意しました。

9月からは学校に行こうと思っていましたが、そちらの方が勉強になるし、社会貢献にもなります。何かいいアドバイスがある人、教えてください。ちなみに、友人が困ったのは、「在来線に乗り換えた途端、英語がまったく通じなくなった」 というものです。外国人と地方の高齢者をつなぐ方法はいかに?

難しい問題ですが、ここ数日、いろんなインバウンド事業を研究して色々とアイデアが浮かんできました。

地元の学生が地元の観光資源を発掘、発信して、外国人観光客を呼びよせるというものです。

もっといろいろなアイデアを集めたくて、新しいブログを開設しました。

外国人観光客を地方に

できるだけ日英で書いていこうと思います。





      This summer, I spent 2 days in Tokyo and 5 days in the Tochigi Prefecture, which is not far from Tokyo. 
  • We went to the Kinugawa onsen (hot spring), which is near Nikko.
  • The food was super delicious and the onsen hotel was inexpensive. The hot spring water made my skin very smooth and sleek. 
  • We are very happy but we are very sorry that these onsens (hot spring hotels) are not easy for foreign visitors to access. 
  • The local economy is shrinking due to the decreasing younger population.
  • The trains are very empty and some may discontinue in the future if we leave the situation be
  • I wonder how we can open these touristic resources of the countryside in Japan to foreign visitors.
  • I checked the reviews on Trip Advisor to find many complaints saying, "Nothing is written in English," or "Wrong information at the train station," and so on.
  • I decided to translate the information with my friends into English, Chinese, and Korean for free tickets at the facilities or the hotels.
  • I was planning to start going to a school from September onwards but I can improve my English as well as contribute to society with this project.
  • If you have any idea or advice, please let me know. 
  • My friends complained that "Once you get off a local train, there are no English sign boards or English-speaking people
  • How can foreign visitors and local old people communicate each other? 
  •  
  • It looks a difficult question, but I have a good idea.
  • The local students discover the touristic attractions of their area, spread the information, and welcome the foreign visitors.



進化し続けるシンガポール

1年に1-2回しか行かないシンガポール。 街をちょっと歩くだけで毎回の進化に驚かされる。日本は完全に抜かれている。見習う点がいくつもある。
1) 中学の後の高等教育が素晴らしい。
シンガポールでは 4年間の中学のあとOLevelという英国式の試験を受け、その後は、大学進学を目指して2年間のジュニアカレッジに進んでALevelを目指す生徒、就職に結びつく実学を学ぶポリテクニックの生徒(中学卒業生の50%) そして、職業訓練校に進む生徒に分かれる。今回もナンヤンポリテクニックの生徒たちと過ごしたがその教育レベルがとても高い。バイオサイエンス、ビジネスマネジメント、ITメディアインタラクション 、航空機整備などの(きっと政府がこれから必要だと考える)学部がある。そしてそのテキストを見ると日本の大学の専門課程(もしかしたら院レベル?)のことを学んでいる。

2) 以前は混んでいたフードコートで席が見つけやすくなっていた。理由はティッシュなどで席とりをする人がいなくなっていること、終わったトレーを片付けるようになっていること(ここまでは日本レベル) そしてトレー回収ロボットが登場したこと。ホールで働いている人の数はかなり減っている。そして働いている人はかなり高齢者。一人と話をしてみたところ、お金にはそれほど困っていないけれど、家にいても仕方がないから働いているとのこと。歳を聞けばよかった。

3) スーパーのレジも自動化されていた。8台のレジのうち6台が自動。お年寄りも慣れた手つきで自動精算をしている。商品棚の表示も全てデジタル(日本のスーパーでも進んだところはやっているけど、まだのところが多い) 


4) フードコートで迎えに座り、話を聞いたIT企業で働く30代前半の中華系マレーシア人女性は、月収はボーナスを入れずに4000ドル(32万円) 、夜間学校で資格を取ると収入がふえるそう。税金はその10-20%が天引きされ自分のための住宅資金か老後のために充てられるのだとか。

5) 中高生の数学のレベルが6年前と比べて上がっている。以前は日本の生徒たちはシンガポールの中1中2レベル数学は日本の方が難しいといっていたし私もそう思っていた。それは小学校の時に英語のほかに母国語を学ばなければいけないからだと説明して来た。ところが今回は日本の中3高1(進学校)でもシンガポールの中1のテキストに苦戦している。いい予習になったかも。

中1(express course)の数学の最初の問題。中1の初っ端からもう3乗根が出てきます。

因数分解も中1の始めで始まります。



無理数はアメリカでも中1で習います。電卓を使うからでしょう。


5) シンガポールのホストファミリーは60、70代であってもSNSを使いこなす。お年寄り夫婦の世帯でも当然WifiがありメールもWhatsAppもすぐに返事をくれる。翻って日本はどうだろう。親世代はもちろんのこと、日本は同世代でもITを使いこなしていない人が本当に多い。
6) 政府が9割の国民に住宅(HDB)を提供しているが、赤ちゃんからお年寄りまで住みやすいように街全体を設計している。例えば子どもが親のそばに家を買うと割安になる。この制度は保育園や介護施設の削減になる。(これは昔から)
保育園も病院もフードコートもスーパーもレジャーもみな家のそばで見つかる。緑と風通しが考慮されていて暑くても夕方以降は潮風が涼しいくらい。
話を聞くと全ての国民が全てのライフステージで幸せになれるようなまちづくりをしていて、それが達成した今はいかにエコロジーなまちづくりができるかが目標なのだそう。
8)エコロジーといえば街で乗り捨てられたシェアリング自転車を見かける。日本では決められたところに返さなければいけないが、こちらは乗り捨て自由。予約もできるし、場所もアプリで見つけられる仕組み。 スマホのアプリで解錠する仕組み。その名もObike





通学の途中でよく見かける自転車 毎日置き場所が変わっているということは誰かが乗っているのでしょう。


「私に乗ってどこかに行って!」
使い方は
oBike のアプリをダウンロード
QRコードをスキャンすると解錠
好きなところに自転車を乗り捨てて、手で施錠します。
これなら、駅前の貴重な場所に自転車置き場を設置しなくてもいいですよね。同じ乗り捨て自転車でも自分が使える自転車だと目障りでないのも不思議。


7) ちょっと逸れるけど 台湾のお菓子がとても美味しくなっている。
以前はシンガポールで一番人気は日本のお菓子だったけど、台湾スイーツの追随が激しい。というか甘みも控えめで上品な味わい 食感もバラエティに富んでいて日本、頑張れ!





13日目 いよいよ帰国


8月12日(土)
ツアー13日目

今日はいよいよ帰国です。
リゾートの部屋で朝まで過ごした10人のナンヤンの学生が空港まで一緒に行ってくれました。
貸切バスが着くと、言われなくても、どんどん荷物を積んでくれます。
ぼっとしている日本人男子がいると私は、「早く積みなさーい」と叱ります。
そして、終わった後は、女子があたりまえそうにしていると、「お礼を言いなさーい」と言います。

今回の生徒たち、靴はいつもきちんと揃っているし、(あんみちゃんがみんなの分を揃えていたのを見かけましたが、彼女のいない教室でも揃っていたので、皆さんのお育ちが良いのでしょう)、集合時間にも正確です。
みんな私の言うことをよく聞いてくれるし、協力的です。
でも、「やってもらって当たり前」という生徒が多いのがちょっと気になりました。

生徒を見ているといつも4段階の生徒がいるなぁといつも感じます。

1)自分しか見えていない。(マイペース)
2)自分と友達しか見えていない。(盛り上がっていて人の話を聞いていない)
3)全体のことが見えていて、誰かが困っていると手を貸せる。
4)リーダーのことも見えていて、積極的に手伝ってくれる。

今回は、1)の生徒はいませんでした。でも、3)4)のレベルの生徒は数えるほどです。
これは発達段階なのか、性格なのかまだわかりませんが、少しずつ、困っている人のことが見える優しい人になってもらいたいなぁと願っています。

いよいよ、ナンヤンの生徒とお別れです。
一人一人握手をしたり、自撮りをしながら、別れを惜しんでいました。
泣いている生徒たちもいて、私ももらい泣きしてしました。
彼らの友情が一生続くことを願ってやみません。

デイフライトですが、ほぼ全員、寝ていました(笑)

羽田空港で保護者に生徒たちをお返しして、名古屋からきた生徒たちで新幹線の予約を取っていなかった生徒たちを東京駅に連れて行って、私のツアーは完了しました。

12日目 Wild Wild Wet



8月11日(金)
留学12日目

ゆっくりと寝て、朝9時に集合。
フードコートに朝食を食べに行きました。
カツカレーが、4.5ドル(360円) まさか、朝からと思いましたが、ちゃんといました(笑)
お粥、カヤトーストが人気でした。

今日は午前中は、ボーリングをして、午後はWild Wild Wetに行きました。
ここは、観光客には知られていないのですが、とてもお勧めのプールです。
日本にはない楽しいスライダーがたくさんあるからです。
2017年1月に拡張工事が終了し、これまでになかったスライダーが二つも増えていました。ワイルドワイルドウェットは私たちが宿泊するリゾートの中にあります。
日曜日はとても混んでいるのですが、今日は平日、ガラガラです。
まずは流れるプール
次は波のプール
そして、いろいろなスライダーを楽しみます。
ナンヤンの学生たちが15人も参加してくれて、みんなでとても楽しそうです。
保護者の方にはたくさんの写真や動画を共有しています。
私は子供たちの幸せそうな様子を見るととても幸せな気分になります。
保護者の方は尚更だと思います。

今回、セントーサとユニバーサルスタジオとワイルドワイルドウェットのどれが一番楽しかったか、何人かの生徒に聞いたのですが、どれも互角でした。

夕方はBan Hengというレストランで中華料理を食べました。
そして、またフリータイム。
さすがに一日泳いだので、プールで泳ぐ生徒はいませんでしたが、プールサイドでアイスクリームを食べたり、リゾートの中の施設でボーリングをしたり、水を掛け合ったり、部屋でトランプをしたり、それぞれ楽しそうに過ごしていました。
最後の夜なので、自由にさせました。
明け方まで、話をしていた生徒たちもいたそうです。(すみません、私は2時過ぎに寝ました)
私も中高生の時は、先生の目を盗んでは、友達と男子の部屋に行っては、大勢で朝までいろいろと恋話(コイバナ)をしていました。
それはとてもいい思い出です。いろんな男友達がたくさんいたから、自分に合う人が早い時期にわかっていたのだと思います。
今回、いろんな生徒たちの話を聞いて、生徒たちは見識が広がったと思います。

「命の授業」で習ったように、将来、本当に自分にあったパートナーを見つけられるようになってもらいたいと思います。
自分と相手を大切にしながら。











 





11日目 ユニバーサル・スタジオ


8月10日 
留学11日目 
今日はユニバーサル・スタジオ・シンガポールで一日遊びます。
この日だけは、ローカルの学生は参加しません。
ファストパスは高いので買えませんが、もう、10回以上も行っているので、攻略法は確立しています。
朝早く行くこと。夕方6時以降を楽しむこと。この二つです。
ナショナルデーの翌日でシンガポールの学校で休みのところもある、という情報があったので、開門1時間前の9時に着くようにしました。
門の前には10数人いるだけでしたが、開門30分前には、その列は2、30mくらいになっていました。
開門したら、景色にとらわれず、トランスフォーマーに直行
いつもは、走らないでー、という係員がいるのですが、今回はいないため、中高生に混じって私も走りました(笑)。500mくらいでしょうか。毎年のことですが私も走ります。今回は体力の衰えを感じました。鍛えねば。

トランスフォーマーはほとんど並ばず、楽めました。その後は、サイクロンとヒューマンという二つのジェットコースターを楽しみます。これも10時半までは、ほとんど並びませんでした。機械の不調で待っている間も、シンガポール人の家族といろんなことが話せたので良かったです。毎度のことながらシンガポールの教育の厳しさには驚かされます。
そして、マミー これもほとんど並ばずに乗れました。
ジュラシックパークは11時からになっていたのを知らず、何人かの生徒が行って帰ってきました。この4つのアトラクションは、10時半を過ぎる頃には30分以上待つことになります。

ジュラシックパークの側のフードコートで昼食を食べて、混む時間帯は、回転が早い、シュレックや、マダガスカルに。
そして、ロストワールドというショーに行きました。
このショーは、アメリカにも日本にもあるそうですが、階段状の座席の前の方から
Sorky wet (ずぶ濡れ)
Splash wet (しぶき)
などの席があります。

私の生徒たちは、最初はSplashゾーンにいたのに、みんなで最前列に行ってしまい、ずぶ濡れになっていました。でも、シンガポールはすぐに乾くから大丈夫。

午後も自由行動
お土産を買ったり、空いてきたらまたジェットコースターに乗ったり、ショーを楽しんだりしてしました。
どうしても乗れない生徒(いつも男子)がいましたが、やっぱり乗れなかったそうです。
「将来、デートで彼女が遊園地に行こうって誘われた時にどうするの?」といいました。
コンフォートゾーンを広げる大切さについて話しました。
翌日、その生徒は、Wild Wild Wetで、全てのスライダー(私にとってはジェットコースターより怖い)に挑戦していました。

夜は、7時半に出口で集合。
来年は8時集合でもいいかな、って思いました。
遊園地は、やっぱり楽しいですよね。

10日目 ブギス散策とリゾートでBBQ

今日はいよいよホームスティともお別れです。
それぞれ、ホームスティ宛に書いた手紙を渡し、元気な生徒は、朝からテニスや卓球、バドミントン、水泳を楽しみ、朝食を食べて、朝10時に集合しました。
ホストファミリーにお別れをします。
もう何回も生徒たちをお願いしているホストファミリー。
今回もたくさん、会話をしてくださり、美味しい料理を振舞ってくれました。
生徒の中には、ホストマザーやお手伝いさんまでに肩もみをしてくれたり、そこの家庭の子どもとたくさん遊んでくれた生徒がいて、ホストファミリーも大喜びでした。
今回はインド人のホストファミリーが2家庭あり、文化の違いに戸惑わないか少し心配しましたが、生徒たちは違いを楽しんでくれました。
(この「違いを楽しむ」ことについては、後で書きます。)

貸切バスに乗って、ブギスに行きます。ナンヤンの生徒で去年からよく知っているアキラとジャスが最初から乗ってくれていたので、バスの中で打ち合わせ。

私がたった一人で、10数家族のホストファミリーと、28名のナンヤンの学生(2週間、のべで134名)を管理できるのは、SighupgeniusとGoogle Driveのおかげです。
今回1600枚の写真と動画を保護者にシェアできたのはGoogle photoのおかげです。
本当に新しい技術と友達には助けられています。

午後はリゾートに行きました。
Aranda Golf Country Clubはとても広いリビング付きで4人部屋の寝室が二つ付いています。
リビングに全ての生徒が入るくらいの広さが気に入って、数年前から使っています。
今回は、4つ繋がった部屋が取れてラッキーでした。

BBQは44名が参加。(日本人27名、ナンヤン17名)
焼きマシュマロが初めて、という生徒も多くてちょっと驚きましたが、喜んでもらえて嬉しかったです。
プールに行く生徒もいましたが、トランプを使っていろんなゲームもしました。
英語の勉強にもなりました。


9日目 学校最終日 午後はオーチャード

8月8日(火)

午前中は、終了試験とShow & Tell (大切なものを見せながらスピーチ)
私はスマホが働き過ぎでダウンし、修理に出したり、午後からのボランティアとの連絡が忙しく、気がついたら、スピーチが終わってしまっていました(涙) とっても見たかったのに。
今日まで、本当に生徒たちは頑張りました。
授業も宿題も大変だったと思います。毎日のように悲鳴がこだましていました。
でも、みんなと一緒だから頑張れたんだと思います。

卒業証書を先生から渡されて、午後はオーチャードで自由行動です。
男子全員とふたりの女の子はレーザータグという赤外線銃を使った銃撃ゲーム
女子は映画とショッピング。
どちらもとてもエンジョイしたようです。
それができるのもナンヤンのボランティアたちのおかげです。
今日も14人の生徒が申し込んでくれました。
私は、銃撃チームにいたのですが、そとからCCTV(監視カメラ)で見ていてもドキドキしたので、戦場で戦っていたみんなはもっと興奮したと思います。
セントーサのレイザータグは数分で狭いのに対し、こちらは10分の戦いが3試合できて、説明などを加えて1時間以上楽しむことができました。
保護者の方は、シェアした映像をお楽しみください。
その後、サマセットで1時間半の自由時間。

女子も映画「銀魂」を楽しんだ後、ショッピング。
こちらも本当に楽しめたようで、大満足そうでした。
それぞれ小さなグループに分かれてナンヤンの生徒をつけたので、自分の買いたいものの店に連れて行ってもらえたようです。

私一人では、このようなオーダーメイドの時間は作ってあげられません。
すべて、多くのボランティアのおかげです。
しかも今は試験中! 何人かの生徒は試験が終わってから駆けつけてくれました。

明日は、ナショナルデー。ホームスティ先とお別れです。
なんと21人(定員枠いっぱい)の生徒が、シンガポールの原宿といわれるブギスを案内してくれます。そして、コスタサンズリゾートでバーベキュー!
これから3日間は、ナンヤンの生徒たちと思いっきり遊びますよ!!!!!






8日め シンガポール人の職業事情 教育は国を豊かにする

よく、シンガポールの教育は詰め込み式で創造力を育てない、と言いますが、本当でしょうか。
どうして、こんなに世界にないものを次々と作ることができるのでしょう。
どうして、が狭くて多民族、という悪条件を克服して、豊かで平和な社会が作れるのでしょう。
シンガポールにいると、政府のリーダーシップと国民全員が力を合わせて豊かになろうとしている気概を感じます。日本の高度成長期がそうだったのだと思います。私の両親が子育てした時代に似ているなぁと思います。

シンガポール人は楽ではありません。
子どもの教育は競争が激しくてストレスがいっぱいですし、ブルーカラーはお給料が安いし、職業全般的に労働時間が世界一長いです(年間労働時間、シンガポールは2341時間で世界一 日本は年間1713時間でアメリカより少ないです)。
生徒たちが通うYPLSではランチはテイクアウトで、ランチタイムは必ずミーティングですし、土曜日も働いています。日本で言ったらブラック企業ばかりです。
フードコートであった女性の話によると、マクドナルドのアルバイト代は、時給5ドル(400円)、フードコートの調理場で働く人の月収は10万円程度です。実際に働いていたそうです。
昨日の朝、フードコートのぞうすい屋さんで、4−50代を思われる女性に何時から何時まで働いているの?ときいたら、6時45分から21時10分までって答えられて、本当に驚きました。週6日働いているそうです。移民ではなく、シンガポール人だそうです。学校にこのことを話すと、飲食関係は今、人がいなくて大変なのだそうです。

でも、教育をつけて仕事に就けば、SMU(シンガポールマネジメント大学)の法学部卒業の学生は初任給が、平均で5095シンガポールドル(約40万円以上 2016年のデータ)です。

先ほどのフードコートであった女性は、その後、夜間学校に2年通い、IT産業に就職して、10年で月収が3倍(33万円)になったそうです。日本にも観光に来てくれています。

ナンヤンの学生も去年はランチ代を出すと嬉しそうにしていましたが、今回は自分たちで出すといいます。
随所で、シンガポールの方が豊かになっているのを感じます。

そして、この豊かさは一時的なものではないと思っています。
なぜなら、この豊かさが、国民の高い教育水準の上に成り立っているからです。

教育は誰にも奪えません。そして次の世代の国を豊かに強くします。
振り返ってみて、日本の教育はどうでしょう。
私たち、中高生の親世代は、自分の親が自分たちの年齢だった時ぐらい、働いていますか? 教育をしていますか?

(今回の記事でデータを示していないものは、私が直接聞いた話で、全てのシンガポール人の姿を表しているわけではありません)

7日目 セントーサ!

さあ、今日は一日遊びます。よく学び、よく遊べ!

グループを3つに分けました。通訳として英語ができる2級クラス以上の生徒と2級クラスの生徒を分けました。やりたいことで分けたので、男女が偏ってもいいと思うのですが、もう自然と半々になってくれます。そっちの方が面白いのでしょう。正しい10代の姿です(笑)。

  1. 水族館とK−ポップシアターに行きたい生徒たち
  2. ちょっとだけ行きたい生徒たち
  3. 全く行かないでとにかく動きたい生徒たち


それぞれに、ナンヤンの生徒をリーダーにつけて、私は、1のチーム(一番楽そう?)についていき、なにかトラブルがあったらいつでも対応できるようにしていました。

私のグループ、さいしょは水族館。(写真は、ご家族の人にGoogle photoでシェアしています。)。何度行っても、ここの水族館は素晴らしい。

K−POPシアターは撮影禁止。ナンヤンの子を含む女子4人が行きました。
大きなスクリーンに映ったK-POPのスターを見て、盛り上がったり、踊ったりできるのってデジタル世代だなーって思いました。

K−POPに関心のない生徒は、トリック・アイ・ミュージアムへ
目の錯覚で面白い写真が撮れます。

次に、マー・ライオン・タワーに登りました。
その時に、急に大雨が降ってきました。
かわいそうに、ちょうどその時に、リュージュというゴーカートとソリを組み合わせた乗り物に乗っていた、2のグループの生徒たちはずぶ濡れになったそうです。

私のグループは、傘を持っていなかった生徒は雨合羽(2ドル)を買って、次は、イメージ・オブ・シンがポールとマダム・タッソーに行きました。1のグループの生徒たちに会って、ライブショーは時間を取られるから見ない方がいいと言われたので、それは飛ばしました。(私は好きなのですが、英語がわからないと面白くないです氏、何せ時間がもったいない!)

つぎに、4Dアドベンチャーランドにいきました。4Dというのは立体に見える映像(3D)に加えて、シートが動くので、より臨場感のある体験ができます。

最初の、Desperadosは西部劇の主人公になった気分で、馬のように動く座席に乗りながら、敵をどんどん撃っていきます。最後に得点が発表されます。
劇場内には、15人ほどの人がいましたが、ゆうまが2位、みみが3位になりました。

次に、Journey 2 という映像を楽しみました。これは同題の映画の1シーンを4Dでみます。「映画でも見たけど、4Dの方が楽しい」と言っていました。

最後に、Extreme log ride(過激なイカダ乗り)。これはイカダを模した乗り物に乗って、3Dグラスをかけて、川下りの映像を見ます。当然、滝のシーンでは悲鳴があがります。

こういう遊び方をしていると、人間は本当に視覚に騙されてしまうのだなぁと思います。

次に、リュージュというそりでシロソ海岸まで降りました。

ここで、セグウェイをやりたい生徒(女子)と、サーフィンをやりたい生徒に分かれます(男子)。トシはセグウェイチームに入っていましたが、他の男子(ゆうまとこうた)に引きずられるように、サーフィンに向かいました(笑)

ウェーブハウスには2台の人口サーフィン施設があるのですが、1と2のチームがサーフィンをした時間は、非常に波が高い方しか空いておらず、彼らは、数秒で流されてしまったそうなのですが、3のチームが行った時には、ラッキーなことに簡単な方が空いていて、3人とも1分くらい波乗りを楽しむことができました。

あとはビーチで遊んで、夕食はビュッフェです。
いつもは、7時40分からのショーを見るので、時間が足らず、セントーサワンデーパスの日は夕食はマクドナルドでしたが、今回からは、8時40分からのショーにしたので、ゆっくりご飯を食べました。

そして、Wings of Timeという音と光のショーを楽しみました。
家に着いたらすでに10時近く。
でも、みんな楽しく遊んだせいか、バスの中のテンションがとても高かったです。

セントーサ・ファンパスは毎回使っていますが、前回の89ドルから今回は115ドルに値上がり。その上、一番楽しみにしていた赤外線の銃撃ゲーム(Combat Skirmish)も空中ブランコも今回は閉鎖中で、とても残念でした。また、午後に2時間ぐらい大雨担ってしまったのでタイミングの悪かったグループは、室内派の3のグループより、いろいろ使えなかったようです。
高いなぁ、と思いましたが、また、面白そうなアトラクションが建築されていて、やっぱり来年も来たいと思うのです。高くても来たいと思うのです。

日本も世界にないもの(和食、寺院、美しい風景など)たくさんの観光資源があります。
これから日本が豊かになる道筋の一つとして、そうした観光資源を掘り出して磨いていくことが大切だと思います。


6日目 誕生学で、性と命の大切さについて学ぶ

突然ですが、中高生をお持ちの方々、お子さんと性について話したことがありますか?
妊娠や避妊や中絶について子どもと話しますか?

私は子育てを22年もやっているので、いろんな友人に聞いているのですが、うちは話さない、と答える日本人の友人がとても多いです。

自分も親からは教わらなかった、だから、自然にどこかから学ぶだろう、と思っている人は多いでしょう。

実際に、今の子どもたちは、大人が想像する以上の性の情報に触れています。

今や、小学生が持っている携帯ゲームにもインターネット機能があり、無修正の画像が見られることはご存知ですか?

より刺激的な商品化された性の情報が溢れていて、子どもが知るべき、本当に大切な情報は埋もれてしまっています。

それは、命の大切さ、性を大切さについての知識です。

私は性についての自分の意見を、息子たちに一度ずつ話してきました。
それでは足りないので、いつも「誕生学」の先生に性教育はお願いしています。

今回は、私がシンガポール駐在中にお世話になった誕生学の先生、あんでるせん・のりこさんに、放課後、中高生向けの講習をしてもらいました。

誕生学の授業を受けると、子どもたちは、本当に必要な性の知識を得ることができます。
そして、どれほど待ち望まれて生まれてきたか、どれほど愛されて育てられてきたかをも知ることができます。

生徒たちは本当に真剣に1時間超の講習を聞いてくれました。
私は4回目ですが、今回もまた涙が止まりませんでした。
あとから「とても感動しました。」とか「リアルで良かったです」という感想をもらいました。

本当におすすめです。
全ての人に一度は受けてもらいたい誕生学のサイトはこちらです。


5日め 描写、説得のトレーニング

8月4日(木)
いつも通り、8時10分にホームスティの建物の1階に集合。
今日も昨日とは違うペアを作ります。
今日のワークシートは、描写の練習です。

  • パートナーにお父さんかお母さんを描写してもらってください。
  • パートナーのこれまでで一番心に残る旅行を描写してもらってください。
今日は、放課後、学校ではなく、ホームスティ先のパーティールームで宿題をしました。
言われなくても、ペアで帰ってくれます。異性と話をするのは結構面白いようです。

私が遅れて行くと、すでに机が縦長に並べられていて、全員が真面目に宿題をしていました。
宿題を見ると、これがまた素晴らしい。
準2級クラス(小学5年生)の宿題は、相手を説得する文章を書く練習です。
ちょっと難しいとは思いますが、導かれて、かけるようになっていきます。
男女が真っ二つに分かれていますが、ワークシートの宿題になると男女が一緒に話し合っています。

早く終わった人はナンヤンポリテクニックの学生とゲームをしました。
名前を覚えるゲームです。
ルールは次の通り、

輪になって真ん中の人(モンキーと呼ばれます)は、相手の頭を叩く筒を持っています。
最初の人が、誰かの名前を呼びます。モンキーはその人を叩きに行きます。
叩かれる前に、呼ばれた人は他の人の名前を呼びます。この時に隣や両端はダメです。

かなり盛り上がって、あとからうるさかったとマネジメントに私が叱られてしまうほどです。(パーティールームは騒いでいいと思っていた私が甘かったです)

ピザを注文して食べて、夜はまたプールやテニスをしました。




4日目 異性と話すトレーニング

8月2日(水)
前日、生徒の一部から、一言も話していない異性がいて、名前すらおぼつかない、というコメントをもらいました。今回は共学出身者が多かったので(いつもは半数以上別学の生徒です)あまり気にしていなかったのですが、確かに、男子同士、女子同士はとても仲がいいのに、両方と話している生徒がうちの息子ぐらいしかいません。

朝のブリーフィングで次のように話しました。

「話の合う同性とばかりで話していては、世界が広がらない。
同年代の日本人、という共通点がある今回のメンバーで話ができないようでは、将来、外国人や違う世代の人たちと仕事をしていくことは難しいでしょう。
『話すことがない』といいますが、それは本当でしょうか。
相手に興味を持てばいいのです。相手の話を聞けばいいのです。」

そして、私がナンヤンの生徒とつながりができた理由が、たまたまドリアンの話でもりあった初対面の人が、ナンヤンの先生だったから、と伝えました。

今回の参加生徒も、私の話を本当によく聞いてくれます。

今回は男子が14人、女子が12人だったので、ペアを作りました。
そして、そのペアで登校して、ランチを食べるように言いました。
お昼には、一枚のワークシートを配りました。


  • 名前
  • パートナーの名前
  • パートナーは何・誰に似ている?
  • パートナーの性格は?
  • パートナーは何をするのが好き?
  • 一週間の余暇があったら、あなたのパートナーは何をする?
  • パートナーから学んだ驚きの事実

(もちろん、ワークシートは英語で書いてあります)

これを英語で書いて提出してもらいました。

夕方には16枚が提出されました。



ところで、宿題の量が膨大で、放課後の2時間では1人では終わりません。
ナンヤンの学生も手伝ってくれますが、特に英検2級以上のクラスは大変です。

不公平にならないように、他のクラスも私が増やしました(笑)

1人では終わらない量も、協力し合えば終わります。
宿題はひとりでやるもの、という考えもありますが、私はこれからの時代、どれだけ人と協力をしあって要領よく仕事を進めていくかが大切だと思っています。

私1人で、26人をみるよりも、現地の学生に手伝ってもらったほうが、教育効果が高いです。ホストファミリーに話しかけてもらったほうが交流ができます。いろんな人に助けられて、このツアーはどんどんよくなっていると思っています。

宿題を終えて6時に下校。

帰り道には、私が言わなくても、ペアで帰っていました。
そして、一部の生徒から、明日もやりたい、と嬉しいリクエスト。
そして、別のペアでやりたい、とも。

お目当ての人がいたらいつでも聞きますよ、といいました(笑)。

6時半にはホームスティに到着、早速プールに入る生徒たち。

この日は、ホームステイ 先を5軒訪ねました。
どの家でも、生徒たちがお行儀がよくて、一生懸命話そうとしているとほめてくれました。
生徒たちも、食事が上手で優しいホストファミリーにまんぞくしています。
ちょうど食事時だったので、ちょっと食べさせてもらったのですが、本当に美味しい。
料理自慢の人たちが、ホストファミリーをしてくれているのです。

食事が終わると、テニスをする男子たちとプールに入る男女、宿題の残りをする生徒、部屋でくつろぐ生徒たちに分かれました。
保護者の皆様には、写真や動画を毎日何十枚もシェアしていますので、一層様子がわかっていただけると思います。








3日目 朝から授業 放課後も宿題

さあ、本格的に授業が始まりました。
いつクラスを覗いても、みんな真剣に授業を受けています。
毎回、一人くらい、勉強が大っ嫌いな生徒がいるのですが、今回はみんなとても真面目です。昨日の宿題を夜の12時近くまでやっていたという生徒もちらほら。なんという体力。

今回は5つのレベルに分かれました。 4級(1人)、3級(1人)、準2級ー2級(14人)、2級(2人)準1級以上(6人)です。
リスニングや会話の問題も多かったせいか、英検の授業以上にオンライン英会話を頑張った生徒が上のクラスに入り、サボっていた生徒は下のクラスに入りました。
でも、それがちょうどいいクラスのようで、みんないい感じで授業を受けています。

どの生徒にとっても、宿題がかなり出るので、今日からは放課後4時から6時まで、学校で宿題を見ることにしました。ナンヤンの学生も7人来てくれました。

9時から4時まで授業で、4時から6時までまた教室で宿題なんてなんだかかわいそうなのですが、お菓子を食べながら楽しそうにやる生徒、数人で協力しながらやる生徒、いつまでもナンヤンの学生と喋っている生徒(私の息子です)、それぞれの時間を過ごし、6時には下校。

ホームスティに着くと、早速プール二入ったり、卓球をしたりしていました。
明日からはテニスコートも予約したので、ラケットを持ってきた生徒は楽しんでくださいね。

ひとつ気になることは、男女が全く混じっていないこと。
名前も覚えていない生徒がいることがわかってびっくり。

4日目の課題は「異性と話す」です。


2日目 クラス分けテストとナンヤンポリテクニック訪問

7月31日(月)
朝、8時10分に集合場所に行くと、よく眠れたそうでみな元気そうです。私の息子が大遅刻をしたので、私は朝から大説教。この次に遅刻したら厳罰です。
朝は歩いて駅まで行きますが、芝生の横を歩くので気持ちがいい。細い道ですが、広がらないように、と指示するとちゃんと守ってくれます。とても社会性の高い生徒たちです。
過去の参加者が5名もいるので、彼らについて学校に行ってもらいます。
教室に着くと、最初はクラス分けテストです。リスニングの穴埋め、文法、読解、英作文を試します。

採点中は、HDBと呼ばれるシンガポール人の住宅のショールームに行きました。
1960年代、貧しくスラム街だったシンガポールが、現在のように、琵琶湖のサイズの国土に560万人もの人口が幸せに暮らす国になっているのも、「全ての国民に屋根を」というリー・クアン・ユーの目標をもとに、国が住宅をほとんどの国民に供給しているからです。

気がついたことをあげてもらいました。
お風呂がない → 暑くて湿っているので、湯船には入らずシャワーを頻繁に浴びるから。
玄関のドアの内側に柵がついている → 風通しをよくするため。
シェルターがある。→ 倉庫としても使えるが、戦争中、自分の身を守るために現在は全ての住居についている。
などなど、
異なる人種が混ざるように配置されていること、親の近くに購入するとやすくなることなども学びました。

ランチは、フードコートで。
新しい食べ物にほとんどの生徒が挑戦していました。写真はGoogle photoでシェアしています。

13時から午後の授業。今回は準1級を目指すレベル、2級を目指すレベル、準2級を目指すレベル、3級を目指すレベル、4級を目指すレベルに分かれました。

16時に下校です。
今日は、ナンヤンポリテクニックを訪ねました。学生たちが迎えに来てくれます。
ポリテクニックとは、日本の高校2年生から大学1、2年生に当たる学生が、より実践的なことを学ぶ学校で、現在、その年齢の学生の50%はポリテクニックで学んでいます。
今回の生徒もビジネス・マネジメント、サイエンス、メディアなどを学んでいます。
毎回テキストを見せてもらうと、そのレベルの高さに驚かされます。日本の大学の専門課程から修士レベルではないかと思います。

地下鉄で4駅。
最初に自己紹介をして、次にペアを組んで小一時間、学校を回りました。25人の日本人に対して、21人のローカルの生徒が参加してくれました。
その後、レストランの予約時間まで時間があったので、5つぐらいのグループに分かれて、遊びました。

レストランは、チキンライスで有名なウィーナムキー。すでに長い列ができていたのですが予約を入れておいたのでスムーズに座ることができました。
席も隣が同じ国籍や同性にならないというルールで座り、どのテーブルからも笑い声が聞こえましたが全ての生徒がもちろん英語で話せている訳ではありません。でも、わからなくて悔しい思いをすることが英語を学ぶ動機付けになります。

ホームスティに着いたのは21時半。大量の宿題をどうするのでしょう。すみませんでした。
私は、寝落ちしてしまいました。
先ほど起きて、写真をGoogle photoのアルバムにシェアして、現在、午前2時50分。
これから眠れるかな。





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